神様仏様！

本日、ずーっと休まずに仕事をした結果
やっと9月から注文を受けていた居酒屋さんの幕が出来上がりました〜。

ふひ〜。

9月に受注したものの9月はいろんなスケジュールが
詰りまくりで
「すみません、10月中頃なら出来ますけど」
とお引き受けし、その後
「10月末までには必ず」
と延長してもらったのに、肝心の最後のところで
染色に失敗してねー。（涙）
「申し訳ありません。あと1週間くらい遅れます」
と電話をしたのが1週間前。
今日中には何とか絶対完成しなくては！と思うものの
もしまた染色に失敗したらどうしようもないわ。
ああ、怖い。
失敗したらどうしよう・・。と不安が一杯。

失敗というのはね。
まず私が使っているのは反応性染料という
主に植物性の繊維（木綿・麻・レーヨンなど）が染まる染料なのよ。
蝋を置いて、染料を筆で入れて、乾かして、蝋を落として
それから反応液に浸けて反応させて、水洗して湯洗して
それによって布に色が定着するというカラクリなんだけど。
その最後の反応液に浸けてから洗うという工程で、
色が落ちて薄くなってしまったのよ。

濃い藍色に染めなくちゃいけないのに、洗った後は
情けないことに薄い藤色みたいな色になってしまったのです。
以前にも数回こういうことがあってねー。
ハッキリとした原因は分らないけど、たぶん染料か反応液が
変質していて用をなさなかったんじゃないかと思うんだけど。

それで新たに生地を染めて蝋落としに出している間に
新しい反応液を急遽注文して送ってもらいました。
今朝から心の中で
「神様・仏様・天国のパパ様、どうぞ染めに失敗しませんように
よろしくお願い致します」
と心の中で唱えながら、顔を引きつらせて作業開始。
夫にも
「ちょっと私、真剣にやるから、話しかけないでね」
と頼んでやり始めました。
その結果・・。

ああ、何とか色は落ちなかったし、
打ち合い（色が染めていない白場に移ってしまうこと）も付かなかったし、
使える布が染め上がりました。
うう。ちょっと嬉しくて涙のにじみますたい。

で、午後は苦手な縫製作業。大きめに染めているので
まず生地を注文通りの大きさに切って、それも
「ここで切り間違えたら一巻の終わりだわ」
とドキドキしながら何度も何度も確かめてからハサミを入れ
やっと出来上がったのは夜7：00頃でした。

実はそれより少し前に納品先に電話したところ
「土日はお休みなので、月曜日にもう一度電話して下さい
その時に時間を決めましょう。」
と言われたので、結局本日の納品はなかったんだけどね。
とにかくずーっと心の中に引っかかっていた仕事が完成し
ホッコリ致しました。

ああ、それにしても30年も染色の仕事をしているのにねー。
なかなかチョチョイノチョイとは染められませんわ。

ま、とにかく明日は地元大江町の駅前で開かれる
ART&CRAFT展に出店して、楽しんでくるつもりです。
ヤッホ〜♪

写真は昨日完成した注文品の猫ポシェット（手前は金封ふくさ）です。
このデザインを考えたときはうちにいなかったのに、
出来上がってみたら小豆（猫・♀）に激似でちょっとびっくり。(^^ゞ