えらいこっちゃ

yuzyuz2010-12-26

今日の午前中、夫は自治会役員として集落センターの掃除へ。
私はだいぶ前に夫が伐ってくれたガケの雑草(主にささ竹とススキ)
をゴミとともに焼却処分。


で、お昼を食べた時、小豆(猫・♀・7ヶ月)がいないことに
気づいたのよ。夫が言うには
「僕が出るとき(8:20頃)玄関にいたよ」
私はその時も見ていなくて、その後も見ていない。
猫つぐらにはいなかったので、タツの中かな?
と思っていたんだけど、いない。
寝間のフトンで寝ているかな?と思ったんだけど、いない。
2階に上がったのかな?と思って試しに行ってみたけど
いない。
「あれ?」


夫が午後から八幡神社の当番でまた出かけて、
私も仕事を始めたんだけど、気になってねー。
家の中や裏や横の山や、ひょっとしたら?と思って
向いの山や空き家にまで向かって
「小豆〜、あずちゃん!どこにいるの?帰っておいで!」
と大声で呼びかけたんだけど、返事ナシ。
小豆は呼べば返事をする猫なんだけど、返事をしないとしても
首につけてあるがチリンと鳴るはずなのよねー。


そうこうしている内に3:00頃になり、夫が帰ってきたのよ。
「全然気配がないんだけど・・。暗くなってからでは
探せないから、これから探しに行こうか?」
「うん、そうしよう」
ただでさえ冬至が終わったばかりで日が短いのに
我が家は建っている方角の関係で3:30頃には日陰になるからね。
夫と手分けして家の周りはもちろん少し離れたところまで行って
「小豆〜!あずちゃん!」
と呼びまくったんだけど、シーンとしたまま。
何かヤな感じ。


そこで夫が
「裏の山の上まで上がっていって見るよ」
と言って家のすぐ裏から直線で道なき道を登りはじめた。
「じゃ私はあっちの奥の方から登っていくわ」
と分かれて歩き始めたところ、しばらくして携帯電話が鳴ったのよ。
「この辺(山の上)にいるわ。今、呼んだら声がした。」
「良かった〜」
「でもまだどこか分らないから(一緒に探すために)登ってきてくれる?」
「わかった!」


その山(と言っても小さい丘だけど)の稜線には
動物除けの電気柵がずっと張り巡らしてあってねー。
以前夫が農区長という役員をしていたときに
一緒に見回ったことがあったので、歩いたことはあったんだけど、
それが結構な角度でねー。
早く行かなくちゃとあせるほど足がもつれる感じで息もゼイゼイ。
やっと稜線までたどり着いたけど夫の姿が見えない。
「どこー?」
と呼びかけると
「下の方ー!この辺で声がする」
と言うのよ。
下の方というのは稜線の向こう側でね。
電気柵(昼間は通電していない)をくぐって、我が家から言うと
裏山の更に裏の方へ下りていったよ。
そこはヒノキが植林してある林でね。
ヒノキはまだ直径30センチくらいしかないけど
高さは20メートくらいはあって、林全体が薄暗い。
下草は手入れしていないので、いろんな雑木が生えていて
生きている木もあるし、掴んだら枯れていてポキッと折れるのもあるのよ。


「小豆ー!」
「ミャー」
おっ、声が聞こえる。
「あずちゃん!」
「ミュー」
困ってる声だねぇ。
どこかの木に首輪でも引っかかったのかしら。
それとも深い穴にでも落ちたのかしら。


先に探していた夫が
「どこかわからへんのや。下かと思ったら上の方から
声が聞こえるような気がするんやけど・・どう思う?」
確かに・・。
「小豆!」
「ミー」
二人で、「あっちや」「こっちや」と言いながら斜面
上がったり下がったりしている内にひょっとしたら?
と思い立ち上の方を見てみた。


「あっ、いたっ!」


そこはヒノキの木の下から15メートルほどのところ。
上の方は枝打ちをしていないので細い枝が少しだけ出ているその上に
小豆が座って
「ミャー」
とこちらを見下ろしているのが見えたのよ。
ええーっ?
こりゃえらいこっちゃやがなっ!


(つづく)