天使

yuzyuz2011-12-15

つい先日のことです。
休日で混雑したイ○ンに行き、駐車場がいっぱいだったので
いつもより遠い場所にクルマを停めました。


買い物を終えてカートを押しながら駐車場へ戻り
カート置き場にカートを返そうと思ったら・・
「あれ?」
そこに置いてあったカートに茶色いセカンドバッグが乗っているのよ。
誰かが忘れたんだねー。
取り上げてみるとそのバッグはけっこうズッシリと重くて、
いかにも大事なものが入っている感じ。
そのまま置いておいてもいいけど・・悪い人に拾われたら
取られちゃうからなぁ。
仕方ないので、そのバッグを持って建物の中のサービスコーナーへ向かいました。


サービスコーナーでカート置き場の番号を言って渡したところ
「お名前は?」
と聞かれたのよ。一瞬
(大金が入っていたら、お礼がもらえるかな?)
とささやく声も聞こえたけど(どこから?・笑)
「いやいや、別にいいですよ」
と答えて出口に向かいました。


そうしたら遠いところで待っていたはずの夫がいてねー
「どしたの?」
と聞いたら
「あっ、あのバッグの持ち主の人がいたんや・・ああ、あの人!」
と指し示した方向に一人の男の人がいてね。
見事に真っ青な顔をして転びそうな足取りで走ってきたかと思うと
「す、すみません。バッグは?ど、どこに?」
と聞くので
「ああ、サービスコーナーに渡してきました」
と言うと
「ありがとうございますっっ」
と言いながらアッという間に入り口に消えていきました。


後から夫から聞いた話はこうです。
私がそのバッグを持って建物に戻っていってしばらくしたら
その人がカート置き場に現われて、明らかにパニクって
あたりを右に左にウロウロしていたんだって。
夫は少しでも入り口に近いところにクルマを移動させようと思って
クルマを動かし始めたところだったんだけど
(あれは絶対バッグを探している人だな)
と思ったのでまたUターンしてカート置き場に戻り
「何かお探しですか?」
と声を掛けたらしいのよ。
で、やはりそうだったので
「さっき妻が届けに行きましたよ」
と言ったんだって。


いやぁ、何というか本当に慌てている人って
ああいう感じなんだなぁ・・と改めて思ったわ。
その人は必死だったと思うけどコントを見ているような
絵に描いたような慌て方にあとでちょっと笑えてきました。


それにしてもどんなに大事なものが入っていたんだろう?
札束とか?
銀行から降ろしてどこかに持っていかないと不渡りが出るとか?


とにかく
「あっバッグを忘れた!」
と気づいたときは、生きた心地がしなかっただろうねー。
きっと正直に届けてくれた私が天使に見えたでしょう。
ほほほ〜。


上の写真は小豆(1歳半・♀)
目がどこにあるのかよく分からないね。(^^ゞ