百年古民家を家具に

昨年夏頃からずっと、夫が手がけている仕事は珍しく
ケヤキの古材を使った家具作りです。


故郷にUターンしてきたご夫婦が
ご実家の築100年以上の古民家をリフォームして住むつもりだったけど
東日本大震災の時に関東に住んでいたため
地震だけはとても怖くてね。
念のため耐震強度を見てもらったら、やはり強度不足。
仕方なくそのお家を壊して新しく建て替えることになさったそうです。


でも生まれ育った懐かしいお家をそのまますべて廃材にしてしまうのは
忍びなくてねー。
玄関の立派な柱や梁や上がりがまちを残しておいて
その古材を使っていくつか家具を作り
一緒に育ったご兄弟にも記念として持ってもらうことを
思いついたのだそうです。


というわけで、今まで夫が作ったのは文机1脚、椅子4脚。
そして最後の一つが座卓です。
座卓は幅が必要なので分厚い古材を半分に割って
それを4枚接いで作ることにしました。


まず古い仕口を切った状態(↓)





100年以上前に家を建てた業者の名前が残っていて
おもしろいねー。
次はバンドソーで二つに割っているところ(↓)





割り終わったところ(↓)





割った材4枚を大体の座卓の大きさに並べてみたところ(↓)





この後古い仕口の跡の穴を埋めたり、カンナをかけたりしたあと、
木目が美しくなるように並べて接ぎました。(↓)





次は脚部分を作って漆を塗って、組み立てて・・。
さていつ完成するでしょう?(^^;)