珍しい仕事
9月にはいりましたね。
朝晩は涼しくて布団を増やしています。
これから少しは暑さが戻るだろうけど、
もう”37℃以上”のような異常な暑さにはならないと思うので
ホッとするわ〜。(^o^)
さて、この間ちょっと珍しい仕事をしました。
以前からの知り合いの方が
「部屋をリフォームしたんやけど、どうしても
床や扉の素材や色が気に入らないので、相談に乗って欲しい」
という電話があってね。
お伺いしたところ、確かにちょっと残念な感じ。
床のヒノキの色は今は確かにちょっと明るすぎる気もするけど
無垢なので年月と共にいずれ色も落ち着くし、
それなりの味が出てくるのでは?
と申し上げたんだけどね。
作り付けの棚の扉が合板丸出しでせっかくの和風の壁紙や
網代風の天井とはいかにも合わないのよねー。
その方は
「何か色の付いた塗料を塗ったらどうやろ?」
とおっしゃるんだけど、すでに透明の塗料を塗ってあるので
重ねるのは難しいと思ってね。
どうしたら良いか・・と考えていたら、夫が
「和紙を貼ったらどうでしょう?」
と思いついたのよね。
我が家でもガラス建具の一部がプリント合板で
「どうしても嫌だなー。」
と思ったので、転居しても間もなく和紙を貼って
やっと落ち着いた、という経験があるのでね。
「和紙?それは思いつかなかった!お任せするので
何とかしてもらえますか?」
「わかりました!」
・・・ってことで扉を4枚持って帰ったけど
それからがなかなかだった!
自分の家ならテキトーでもいいけど、引き受けたんだから
いい加減にするわけにはいかないでしょ。
色々と調べて試作もしてみた結果
・まず木の扉の方に”アク止め”塗装をする。
・和紙はお隣の綾部市の特産品である黒谷和紙の
製作&販売所まで行って、特別大きいモノを探す。
・和紙には柿渋を塗り、よく乾かしてから2度塗りをする。(↓)
・扉に貼るのはカビ止め剤の入ったでんぷん糊を使う。
・貼るのは二人がかりで慎重に!(↓)
(必死だったから貼っている最中の画像はナシ・笑)
というわけで、3日ほど前にめでたく納品してきました♪(↓)
和紙の大きさは限度があるので、扉1枚はどうしても
和紙が2枚継ぎ足しになるんだけど、
「これが模様になって、かえっていいわ〜」
とおっしゃっていただき、良かったー。(^_^)v
普段はしない仕事だけど、
これから何かの時に使えるかも?と思えたので
いい勉強になりました♪